iFreeNEXT NASDAQ100は、米国ETF「インベスコQQQ」版投信。

投資信託

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どうも、ぱぺまぺです。

大和証券投資信託委託に、米国ETFのインベスコQQQ(旧名パワーシェアーズQQQ)投信版ともいうべき商品があります。

QQQは、ハイテク株式中心で、かつ金融セクターを除いたETFです。

新興企業100選!って感じでイケイケドンドンな銘柄群がそろっています。

こういう、ETFの投信版みたいなのは、楽天・バンガード・ファンドシリーズのようなものですね。

NASDAQ100に採用されるぐらいなので、採用されている銘柄は成長性を秘めています。

その成長性に賭けてまとめて投資するなら、一つの選択肢になるでしょう。

しかし、少し注意が必要です。

というわけで、今回はiFreeNEXT NASDAQ100についてのお話です。

NASDAQ100とは

ファンド名に登場するNASDAQ100とは、NASDAQに上場する時価総額100銘柄の株価指数です。(金融セクター除く)

NASDAQは、米国のベンチャー企業(新興企業)向けの世界最大規模株式市場です。

情報技術セクターの銘柄が多いです。

そんなNASDAQからさらに上位の100銘柄が抽出された銘柄の集まりがNASDAQ100指数です。

ようするに、NASDAQ上位100選ってやつです。

ちなみに、米国企業限定のS&P500指数と違い、NASDAQに上場している企業なら米国外の企業でも採用されます。

金融セクターがない上に、ハイテク銘柄だらけの指数という特徴的な指数になります、

米国市場の時価総額が高いのはハイテクセクターや金融セクターが多いため、金融セクターを除くと必然的にハイテクセクターの比率が大きくなります。

上位10銘柄ティッカーファンド構成比率(%)業種
アップルAAPL12.55情報技術
アマゾンAMZN10.72一般消費財
マイクロソフトMSFT9.7情報技術
アルファベットCGOOG4.92情報技術
フェイスブックFB4.89情報技術
アルファベットAGOOGL4.26情報技術
インテルINTC2.58情報技術
シスコシステムズCSCO2.53情報技術
コムキャストCMCSA1.92一般消費財
ペプシコPEP1.91生活必需品

一部を取り上げると、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト、アップル、アルファベットなどなど。

いつものメンバーです。

米国市場を牽引する銘柄ばかりそろっています。

ベンチャー企業ということで新興の銘柄、これから成長していく可能性のある企業に投資していくファンドになるでしょう。

なお、ハイテク株に「だけ」投資したいなら、バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)というのもあります。(こちらは米国企業のみ)

iFree NEXT NASDAQ100インデックスは、いわゆるテーマ型投信というやつに分類されるのかなあと。

テーマ型投信は、コストが高いのがデメリットです。

米国ETF「QQQ」とiFreeNEXT NASDAQ100インデックス比較

当ファンドは、米国ETFのインベスコQQQに相当する投信です。

ETF名インベスコQQQトラストシリーズ1
ティッカーQQQ
ベンチマークNASDAQ100
経費率0.20%
純資産総額74.709億米ドル
銘柄数100
直近配当利回り1.08%(2019年1月時点)

米国ETFであるQQQは、信託報酬が0.20%です。

一方で、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、0.486%。

コストの面で考えれば、最近の低コストファンドに比べれば割高です。

テーマ型投信の宿命ですね。

ただし、QQQはドルで購入する必要があるので円からのドル転が必要となります。

当然、そのさいには手数料がかかります。

QQQから配当金が入ってもドルです。

それを国内で使うにはドルから円にもする必要がありますし、また手数料もかかります。

2019年1月時点QQQ株価 156ドル付近ですが、投信で買うとすると、こちらは100円です。

購入株数によっては手数料負けの可能性だってあります。

そういう諸々が面倒くさいというのであれば、iFreeNEXT NASDAQ100を購入したほうがいいです。

コストは高いですが、そういったもろもろの面倒くさいことから解放されます。

ただし低コストにこだわるなら、わざわざ当ファンドを選ぶ必要はありません。

なぜなら、他の低コストインデックスファンドにだって、これらの銘柄を含んだファンドはたくさんありますから。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim先進国株式インデックスはiFree NEXT NASDAQ100よりも低コストだし、上記の米国企業にも投資できますよ。

nasdaqチャート

参考までに上の図は、ETFのQQQのチャートです。

現在は、見ての通り下落傾向にあるようです。

ifreenasdaq

こちらは、iFreeの投信のほうです。

まだ投信のほうが登場したばかりなんで、チャートの歴史は浅いです。

純資産総額のほうは4.92億円と当初よりは増えてきてはいるのですが、現在は伸び悩んでいます。

投信の基準価格も、登場時は10001円、2019年1月は7800円付近につけて下がっています。

QQQ10年

そしてこちらは、QQQの10年チャートです。

直近で見ると下落傾向に見えても、長いスパンで見れば、けっこう違った印象を受けると思います。

iFreeの投信が本家のようになってくれればいいのでしょうが、上の成績を見るとかなり厳しい・・・。

QQQに投資した場合のメリット・デメリット

QQQに投資するメリット

  • 配当金が入り、円以外の外貨を資産として持てる。
  • ETFの規模が巨大で、流動性も高い。
  • 最先端の新興企業にまとめて投資できる。

QQQに投資するデメリット

  • 経費率は、VOOやIVVに比べればETFの中では高い。
  • ドル転含め、手数料がかかる。
  • 購入株数によっては、手数料負けする。

iFreeNEXT NASDAQ100に投資した場合のメリット・デメリット

iFreeNEXT NASDAQ100に投資するメリット

  • 配当金を自動で再投資できる
  • 淡々と機械的に積立投資できる
  • ドル転などよけいな手数料不要
  • 100円から買える

iFreeNEXT NASDAQ100に投資するデメリット

  • テーマ型投信で、コストが高め
  • 償還リスクあり

情報技術セクターに集中投資しています。

情報技術

低コストインデックスファンドばかり購入していると、コスト面ばかりみてしまい、今回のようなテーマ型投信は見向きもされません。

しかし、採用指数が珍しい投信であることに加え、波に乗っているハイテク銘柄中心にまとめて投資することができるので、そういう商品を求めている人にとっては投資する価値は、あります。

ただし、上で述べたように、コスト面やパフォーマンス面と天秤に賭けて投資するかどうかの判断は人それぞれです。

ぱぺまぺ的には、あえてこの投信をメインに据えて投資するつもりはさらさらありません。

なぜなら、他の低コストインデックス・ファンドで代用できるからです。(金融セクターは含むことになるでしょうが)

需要があるようなら、他の運用会社が今後対抗商品を出してくる可能性はあります。

例えば、楽天・バンガード・ファンドシリーズやeMAXIS Slimシリーズなどなど。

そのときもっとこのインデックス・ファンドも、さらに低コストなファンドになっているかもしれませんし。

iFreeNEXT NASDAQ100まとめ

  • ETFのQQQと比べて手数料は高いが、面倒な諸々からは解放される。(淡々と投資できるということ)
  • 低コストインデックスファンドに比べれば超割高。
  • インデックスファンドで採用されている指数としてみれば、珍しいファンド。
  • ハイテクセクターを多分に含み、金融セクターがありません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 
 
 
 

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