どうも、ぱぺまぺです。
以前に、米国株式の配当貴族投信と日本株式の配当貴族投信を紹介しました。
今回も引き続き、配当貴族投信で、欧州のものを紹介します。といいつつ、こちらの投信も以前に紹介したことあるのですが。
欧州株式投資信託は、低コストなインデックスファンドがありません。通常の欧州株式投資信託でさえ高コストなのに、欧州株式配当貴族は、そこからさらに高いものになります。
目次
配当貴族特化投資信託、SMT欧州株配当貴族インデックス・オープン
欧州配当貴族投信なので、日本株式や米国株式型の銘柄は一切含まれていない、純粋欧州株式型の投資信託となります。よく欧州に投資する場合は、先進国株式系の投資信託で投資すると思います。その場合米国とひとまとめにしたくくりの商品が多いですが、こちらは完全に欧州だけの商品となります。
ファンド名 | SMT欧州株配当貴族インデックス・オープン |
---|---|
運用会社 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント |
ベンチマーク | S&P欧州350配当貴族指数 |
信託報酬 | 年率0.605% |
純資産総額 | 4.31億円 |
購入手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
配当利回り | 2.67%(2021年4月時点) |
組入銘柄数 | 42 |
償還日 | 無期限 |
0.1%代の投資信託が多い中、めちゃめちゃ高コストですが、これでも欧州に投資できるインデックスファンドとしては最安クラスです。
こちらの商品の設定日は、2017年11月28日です。良くも悪くも昔の投資信託という印象です。ただ、配当貴族に特化した投資信託は数が少ないのでこれはこれで貴重な一本となります。
過去記事との変化といえば、
- 銘柄数 39 ⇀ 42
- 配当利回り 3.07% ⇀ 2.67%
というぐらいです。基本的に採用銘柄数は40前後のようです。
配当貴族になる条件として、以下のようなものがあげられます。
- 米国の配当貴族の基準・・・25年以上連続して増配している
- 日本の配当貴族の基準・・・10年以上連続増配もしくは安定配当している
下が過去記事掲載時の2018年12月末時点のチャートです。

下が2021年6月時点のものです。

こちらも他の配当貴族投信と同様にコロナショックの影響でめちゃめちゃ下がりましたが、すでに暴落前の水準に戻り、さらに大きく伸ばしています。 配当貴族だろうがなんだろうが下がる時はめっちゃ下がります。しかし、ある程度時間をたてば回復しますね。ちなみに過去のチャートを全期間から見ても今が一番伸びています。
SMT欧州株配当貴族インデックス・オープンの組み入れ上位10ヵ国
下は過去記事掲載時のもの。
国・地域 | 比率(%) | |
---|---|---|
1 | 英国 | 42.51 |
2 | フランス | 12.23 |
3 | スイス | 10.26 |
4 | デンマーク | 7.67 |
5 | アイルランド | 5.34 |
6 | オランダ | 5.14 |
7 | スペイン | 5.09 |
8 | ドイツ | 4.67 |
9 | スウェーデン | 2.61 |
10 | ベルギー | 2.51 |
下は2021年4月時点のものです。

過去のものと比べると、英国は不動の1位ですが、ドイツの比率が上位に食い込み、スイスがさらに上位へ、そしてフランスが大きく後退しました。
SMT欧州株配当貴族インデックス・オープン組み入れ業種
下は過去記事掲載時のもの。

下が2021年4月時点のものです。

過去記事掲載時のときは、食品や飲料など生活必需品に関わるセクターがトップで、ディフェンシブな構成でした。
ですが、現在は資本財や素材などのセクターが上位にきています。 とはいえ食料品や生活必需品に関するセクターヘルスケアなど、その次ぐらいに来ているのでまだまだディフェンシブな側面は備えているようです。米国は情報技術系のセクターは多いですが、この投信の場合はその逆をいっています。
SMT欧州株配当貴族インデックス・オープンの組み入れ上位銘柄
下が2019年過去記事掲載時のもの。

下が2021年4月時点のものです。

いくつか紹介すると、
- ディアジオ・・・イギリスの酒造企業
- DCC PLC・・・アイルランドを拠点とする国際的な販売、マーケティング、サポートサービス会社
- クレピエール・・・フランス・パリに本拠を置く不動産投資(REIT)・管理会社。商業用不動産の売買・賃貸を行い、ヨーロッパ大陸14か国のショッピングセンターに投資
- DSV パナルピナ・・・デンマーク・コペンハーゲン近郊のHedehuseneに本社を置き、陸海空のロジスティクスサービスを提供する、世界有数の規模を持つ物流会社
こういう時、米国だったら上位に占めるのは大体いつも同じメンツだったりするのですが、 こちらの場合はそこまででもないようです。
SMT欧州株配当貴族インデックス・オープンまとめ

コストは高いものの配当貴族投信というのは基本的に数が少ないので、個人のニーズに合っていれば投資してもいいかなとは思います。とはいえ、今は0.1~0.2%代の低コストの投資信託がいくらでもありますので、わざわざ配当貴族を狙って投資しなくてもいいんじゃないかなとは思います。
昔の投資信託なので、これから先もどんどん低コストの投資信託は登場してくるでしょうかん、この投資信託が生き残るためにはさらに値下げしていくしかないでしょう。唯一の強みは配当貴族とかということくらいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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